
またしてもいただき物のことで恐縮だが、ホテル・ハイタワーのトランプをお土産にいただいた。
ホテル・ハイタワーとは東京ディズニーシーにあるアトラクション、「タワー・オブ・テラー」の舞台となっているホテルのことだから、本当に泊まれるほうのホテルのことじゃない。

ケースと裏面デザインはなかなかリッチな感じになっている。ジョーカーは2枚入っていて、描かれているのはタワー・オブ・テラーに出てくるアイツだ。よく見ると裏面デザインにもアイツの顔が描かれている。
写真以外のカードのデザインはBICYCLEに似せてある。サイズはポーカーサイズと書いてあった。U.S. PLAYING CARD社のポーカーサイズと比べると1mmほど背が高いけど。
”アイツ”が描かれたジョーカーが2枚入ってるから、それを使ってのサンドウィッチ・エフェクトなんかをやるといいかも。それか、「タワー・オブ・テラー」にちなんでエレベーター・カードとかかな。

今回は非常に軽い話題。SERIES 1800という数百年は経過したかのような古いデザインのBICYCLEを買ったという話。
見た目のデザインは画像を見ての通りだが、印刷のかすれ具合やカード自体の汚れ具合などかなりクォリティは高い。

カードのアップ画像。一枚ずつ汚れ具合が違っていて眺めているだけでも色々と想像力を掻き立てられる。

ケースの作りも非常に凝っている。シールまで古いデザインなのは相当なこだわりだ。

ケースの表側もナイスデザイン。右下の破れ具合もいい味を出しているが、当然印刷だ。
見た目は相当古いが、カード自体の作りはBICYCLEクォリティ。以前こんなエントリを書いたけど、ちゃんとBICYCLE臭もするから安心だ(?)。そんなわけで使用感という意味ではマジックにも使いやすい。どんなマジックに使おうか考え中だけど、すぐに思いついたのはやっぱりカラーチェンジかな。デックごと古くなったあとに何らかのストーリーが続けば面白いかもしれない。
以前はいろんなところで取り扱ってるのを見たけど、今見てみたら売ってるところは少数みたい。東急ハンズで売っているのを見たことあるけど現在はどうなんだろう?気になる人は早めに入手しておいたほうがいいのかもしれない。
誕生日に友人からプレゼントでいただいたカード。
調べてみたところフランスのGRIMAUD社で開催されたトランプ大賞の1973年受賞作だそうで、Genevieve Lirolaという方がデザインしたカードだ。作られてから30年以上経っている、自分よりも年上のカードのようだ。
既にGRIMAUD社自体が無いらしく絶版品とのことで、コレクションとしてはかなり価値のあるカードをいただいたことになる。とてもありがたい。
GRAND PRIX GRIMAUD 1973

フランスのカードはみんなそうなんだろうか、キングが「R」クイーンが「D」ジャックが「V」と表記されている。それにしてもジョーカーが可愛らしい。
さすがに30年以上経っているからかくすんだ色合いになっているけど、それがまたビンテージらしさを醸し出していていい感じだ。上の画像もスキャンしたまま色調補正もせずにアップロードしてもの。
カードケースの印刷にもくすみが出てきているため、日光や湿気にさらすのも気が引ける。普段は乾燥剤と共にコレクションボックスの中でお休みになっていただくことになりそうだ。
イスラエル製の『JACOB’S BIBLE CARDS』というトランプを買ってみた。
何がBible(聖書)なのかというと、絵札に描かれている人物がすべて旧約聖書に登場する人物であるということだ。『Jacob』は、イスラエルの民の祖先となったヤコブのことだ。
その人は言った。「あなたの名は、もうヤコブとは呼ばれない。イスラエルだ。あなたは神と戦い、人と戦って、勝ったからだ。」
- 創世記 32章28節 -
紙の質感は、エンボス加工が一切ないためBICYCLEのそれとは大きく違う。それから、裏の模様に天地があることもありマジック向きではない。元々コレクションの意味合いで買っているから関係ないけど。
インデックスは四隅すべてに配置されている。
JACOB’S BIBLE CARDS

- ハートのK・・・・ソロモン (Solomon) – 第二サムエル記 12章24節
- ダイヤのK・・・・ダビデ (David) – 第二サムエル記 12章24節
- スペードのK・・・サウル (Saul) – 第一サムエル記 9章2節
- クラブのK・・・・アハシュエロス (Ahasuerus) – エズラ記 4章6節
- ハートのQ・・・・シバ/シェバの女王 (Queen of Sheba) – 第一列王記 10章1節
- ダイヤのQ・・・・バト・シェバ/バテ・シェバ (Bath-Sheba) / 第二サムエル記 12章24節
- スペードのQ・・・ユディト (Judith) – 旧約聖書 外典/続編 ユディト記 8章1節
- クラブのQ・・・・エステル (Esther) – エステル記 2章7節
- ハートのJ・・・・アブサロム (Absalom) – 第二サムエル記 3章3節
- ダイヤのJ・・・・ヨアブ (Joab) – 第一サムエル記 26章6節
- スペードのJ・・・ヨナタン (Jonathan) – 第一サムエル記 13章16節
- クラブのJ・・・・ハルボナ (Harbona) – エステル記 7章9節
本当にひさしぶりなブログの更新だが、カード・テクニックの練習熱がいつになく増していてブログを書いている場合ではなかった。
今回はカードマジックを撮影してYouTubeにアップロードしたのでブログにもリンクしておこうかなと。MacのiSight(内蔵カメラ)でどれくらいの映像が撮れるんだろうと試し撮りしたものだが、とりあえずアップロードしてしまった。
- Wild Spin by Tatsuya Soboga -
さて、上の動画だが、カードマジック事典をぱらぱらとめくっていて見つけた作品に、ジョーカーを使って観客がおぼえたカードを見つけようとするんだけど、どうにもうまくいかないからジョーカーを観客のカードに変えてしまうというのがあって、ジョーカーを観客のカードに変化させるというプロットのみいただいている。
カードマジック事典の原案のほうが気になる方はp.163の『ジョーカーが当てるカード The Joker Knows – by Ted. Annemann』を確認してみてください。

高木 重朗(編さん)
使うトランプは99%、BICYCLEのライダー・バックなんだけど、特に最近コーティングが強すぎる気がしてならない。どうにもこのコーティングの匂いが苦手で、開けたてのBICYCLEをさわるときは無意識に口呼吸している自分がいる。カード同士も滑りすぎるし、どうにかなりませんかね、これ。
しばらくシャッフルし続けてると、ほどよくコーティングも落ちてきて、しだいに匂いも落ち着いてくるんだけどね。
これがBICYCLEでなく、キャラバン(CARAVAN)なんかだと開けたてでもそこまで匂いは強くない。
左がCARAVAN、右がBICYCLE
ま、それだけのことなんだけど、とにかくBICYCLEくさいよね?という話。
匂いとは全然関係ないことだけど、なぜ「BICYCLE」とアルファベット表記したかというと、日本で定着している感のある「バイスクル」という表記に違和感ありありだから。「バイシクル」にしても、本来の発音からは程遠いわけで、どちらも選べなかったというだけの理由だ。どうでもいいことだけど、この「バイスクル」ってやつ、日本語の音で文字通り発音すると、どうしても田舎のおっさんがしゃべってるようにしか聞こえないんだけどw
『きみは、ひみつがまもれるかい?』その1の続き。
前回の個人的な主張はこうだった。
- サーストンの”三原則”といいながらも実は守るべきルールは1つ、「種明かしをしてはならない」だけである。
- 原則1と2は「種明かしをしてはならない」を守るための補則にすぎない。
- 原則3には能動的な種明かしを禁じる側面と、受動的な種明かしを禁じる側面の2つの意味がある。
原則1と2は特に「受動的な種明かし」、つまり種明かしするつもりはなくとも種がバレてしまうのを防ぐ具体的な方法を示しているにすぎないということ。
・原則1「これから起こる現象をあらかじめ説明してはならない。」の本当の意味
原則1 の理由とされるところをもう一度思い返してみると次のことがいえそうだ。
マジックは推理小説のようにこれから起こる現象を推理して当てるものではないし、びっくり箱のようにただ驚けばいいだけのものでもない。マジックは形式も種類も現象も実にさまざまで、原則1に従わないほうがいいケースは多数存在する。というのも演出によっては、これからありえない現象が起こると聞かされてから、本当にそれが起こったことを目撃したほうが、説明なしのときよりも期待感が高まり驚きもより大きくなる場合があるからだ。
実際にMr. マリック氏も「これから○○が××します。」と、宣言してから現象を起こすパターンが少なくない。逆に、カード・アンダー・ザ・グラスなどの、観客が選んだカードが思いもよらない場所から表れるような演技の場合は先に説明してはならないだろう。
ここで一つはっきりさせておきたい。もちろん、これから起こす現象について、先に説明したほうが効果的なのか、説明なしのほうがいいのかはしっかり考える必要はあるが、それよりも重要なのは”その瞬間”、”そこ”に注目されても大丈夫かどうかをまず先に考える必要があるということだ。
引き続きカード・アンダー・ザ・グラスを例にあげると、これは絶対に先に説明してはいけないのは自明だろう。なぜなら100パーセント、バレるからだ。観客に対する驚きの効果が弱まる云々ではなくバレる可能性が高まりすぎるということ。
これがグラスの下にカードがはさまっているのではなくて、カードケースなどのように完全にカードが隠れるものの中からカードが出てくる場面を想定してみる。この場合は、演技の一番初めに説明することはないにしても、カードを取り出す直前にセリフやジェスチャーでカードケースの中に入っていることを示して、観客の期待感を煽るだろう。というよりも、完全にカードが隠れるものから取り出す場合には、ある程度事前の説明がなければ観客はついてこれなくなるし、できる限り、取り出す瞬間に集中してもらうためには、セリフやジェスチャーによる”説明”が不可欠だ。逆にいえば取り出す瞬間に集中されても、それほど大きな危険はないということもいえる。
このように、原則1「これから起こる現象をあらかじめ説明してはならない。」の本当の意味は、起こす現象を推理されないためではないし、びっくり箱として驚かすためでもない。事前説明をすることによって種がバレてしまう可能性が高いのであれば、それを禁ずるということだ。もし、バレる可能性が極めて低く、事前説明によって効果的に見せることができるのであれば積極的に原則1を破るべきだろう。
原則2については「その3」に続ける予定。
今回の原則1と次の原則2を考えるうえで、次の動画が参考になるかもしれない。
[ Card Under Glass from The Art of Magic - Jamy Ian Swiss ]